00175_畑中鐵丸のFMラジオ番組の対談2_ 「Radio Leaders」(TOKYO FMグループ/MUSIC BIRD系列)2021年11月6日放送

畑中鐵丸が、2021年11月6日に放送されたFMラジオ番組
「Radio Leaders」(TOKYO FMグループ/MUSIC BIRD系列)
の対談に出演しました。

1.番組について

ラジオ番組「ラジオリーダーズ」は、
日本全国で活躍するリーダーたちをゲストに迎え、彼らの仕事や人生のターニングポイント、成功と苦労、仕事術などについて深掘りする内容です。

司会は池田めぐみさんです。

2. 留学とキャリアの転機

1998年にアメリカに留学してペンシルベニア大学ロースクールで学び、翌年、ニューヨーク州の司法試験にも合格しましたが、これはキャリアの大きな転機となりました。

英語での法律学習というハードルを乗り越え、ニューヨーク州司法試験に合格したことは、弁護士としての道を広げる大きな契機となり、私のプロフェッショナルとしての成長に寄与しました。

このときの苦労等についてお話しております。

3. 独立の経緯

帰国後、派遣元の法律事務所で執務を再開しましたが、事務所内での意見の対立や経営方針の違いなどから、心ならずも事務所を出ていくことになって別の事務所のパートナーとして自立・自営を余儀なくされ、その後も、紆余曲折の末、最終的には独立の道を選ぶこととになりました。

独立後は、弁護士法人畑中鐵丸法律事務所の代表として、主に企業法務を専門に活動を続けています。

対談では、このときの
「紆余曲折」
「すったもんだ」
の詳細をお話しております。

4. 企業法務弁護士という仕事について

「企業法務」
という仕事についてもお話しております。

法令遵守だけでなく、いかにしてビジネスのリスクを最小化し、利益を最大化するかに重点を置くアプローチを重視しております。

特に、企業が直面するトラブルには多くのパターンがあり、事前の予防策がどれだけ重要かを強調しています。

また、企業が法律を守ることの重要性を認識しつつも、現実にはそのバランスが難しいこともお話しております。

特に、組織的な利益追求が法令遵守と衝突する場合について、どのように法務スキルを駆使して最善の解決策を導くかが、弁護士の腕の見せどころであり、企業法務弁護士の強みとなるか、という点をお話しております。

5. ベンチャー企業へのアドバイス

対談では、特にベンチャー企業に対して、法務の重要性を強調しています。

ベンチャー企業は資金が限られ、人員も少ない中で事業を進めることが多いため、トラブルが発生すると一気に経営が危機に陥る可能性があります。

「多少、法律の遵守と緊張関係に立つような状況となっても、サバイバルやビジネスの成長を優先する、極めて過酷な状況に直面するのがベンチャー企業の現実」
と指摘しています。

そのため、ベンチャー企業には、リスク管理のための弁護士を身近に置き、問題が発生した際にすぐに相談できる体制を整えることを推奨しています。

また、ベンチャー企業がよく陥りがちな問題として、契約書の不備や法的リスクの見落としを挙げています。

特に、新規ビジネスにおいては、慣例や前例のない取引が多いため、法的リスクの分析が困難です。
このような状況で、法務のプロフェッショナルを早期かつ身近な存在として経営に取り込み、巻き込むことが、事業成功の鍵である、と強調しています。
弁護士との密接な連携によって、トラブル発生のリスクを事前に排除し、ビジネスをスムーズに進めることができると述べています。

6. 仕事への愛着

対談の中で、弁護士としての仕事に対する強い情熱と愛着を語っています。

「人の予算とリスクで知的なゲームを行う」
という弁護士の職業に魅力を感じており、日々常に新たな挑戦があるからこそ面白いと感じています。

また、企業が法律をうまく活用して成長していく姿をサポートできることに喜びを感じており、これが私のモチベーションの源泉になっています。

「企業法務は組織のダイナミズムを理解し、その動きを支えるための戦略的な法務が求められる」
と理解しており、この知的挑戦を日々行えることに喜びを感じています。

従来の法律家の枠を超え、ビジネスの現場に密接に関わるパートナーとしての役割を果たしていることもお話しております。

企業法務の実際をお話しておりますが、ビジネスに関する理想と現実のギャップを埋めるためのヒントがいくつかあると思います。

これからの起業家やビジネスパーソンにとっては少しはお役に立つことがあるかもしれません。

インタビュイー:畑中鐵丸