00080_苛酷な社会を生き抜くための「正しい非常識」8_(4)何事も目的をはっきりさせるべし(ⅵ)_畑中鐵丸流「楽しい人生」の定義・その3:財産があること_(B)「お金の本質的意義と価値と効用」1つ目:「お金があると、自分が自由になれる」_20181020

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本コンテンツシリーズにおいては、個人で商売する方や、資産家や投資家や企業のオーナー経営者の方、出世して成功しようという意欲に燃える若い方、言い換えれば、「お金持ちや小金持ち、あるいはこれを目指す野心家の方々」へのリテラシー啓蒙として、「ビジネス弁護士として、無駄に四半世紀ほど、カネや欲にまつわるエゴの衝突の最前線を歩んできた、認知度も好感度もイマイチの、畑中鐵丸」の矮小にして独善的な知識と経験に基づく、処世のための「正しい非常識」をいくつか記しておたいと思います。
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企業や国家運営は言うに及ばず仕事の上でも、私生活においても、処世全般においても、物事の目的を明確にすることは重要です

そして、
「人生」
という、この世のすべての方にとって
「もっとも、重大で重要なプロジェクト」
についても、当然、目的をはっきりさせるべき、という話をさせていただきました。

私個人としても、人生を送る上での目的というものをはっきり、くっきり、明確に堅持しています。

いえ、そんなに、気色ばんで、眦決して吠えるほど、志の高いものではありません。

私の人生において、究極の目的は、
「人生を楽しむこと」
です。

では
「楽しい人生」
とはなんぞや、その定義はどうなっているんだ、という具体論をお話ししております。

無論、生きる目的は、ひとそれぞれで、いろいろ異論はあるでしょうが、知性と教養と思考力をフル回転してたどり着いた、普遍的で、みなさんにも納得できるような形で整理した、私なりの
「楽しい人生」
の定義を紹介しております。

私の定義する
「楽しい人生」
については、自由であること(その1)美容と健康を保てること(その2)、に加え、その3として、
「財産があること」
も内包すべき要素として必須です。

私の定義する
「楽しい人生」
の内包要素として、その3、
「財産があること」
を挙げました。

ところで、
「財産形成」
というミッションデザインについては、
「楽しい人生のための他の構成要素である、自由や、美容・健康」
と衝突しやすい、あるいは時に人生そのものを狂わしかねない危険がある
ため、前提として弁えておくべき、
「お金の本質的意義と価値と効用」
について、お話ししてまいります。

「お金の本質的意義と価値と効用」
の1つ目は、
「お金があると自分が自由になれる」
「お金があると、預金通帳にマルがたくさん記録されていると、本当にただそれだけで、えもいわれぬ余裕が生まれる」
「お金があると、様々な拘束や鬱屈や不安やストレスが無くなり、魂が解放される」
という、実に不思議な効果があることです。

すなわち、お金を豊富に保有することで、飢餓や欠乏から自由になることができますし、
「カネで済ませられることを、カネを払って、とっとと済ます」
ことで、いろいろな面倒からも解放されます。

お金は腐りませんので、カネがあるからといって、別に無理して、今すぐ使う必要はありませんので、時間的プレッシャーとも無縁です。

お金が懐にあるだけで、余裕ができ、冗長性が確保でき、焦りからくる失敗とは無縁になれます(そもそも、人生の失敗のほぼすべては、焦りからくる愚劣な判断か行動によるものであり、焦りのほぼすべては冗長性の欠如〔時間的冗長性の欠如だったり、経済的冗長性の欠如だったり、精神的冗長性の欠如だったり、そのいずれか又は全ての欠如だったり〕に由来します)。

要するに、お金があることにより、自らを、物質的にも精神的にも自由にすることができ、焦らず、ゆったりとした人生を送ることができる。

同じ年齢、同じ経歴、同じ職業、同じ容姿で、同じような家に住み、同じようなご飯を食べ、同じような家庭環境で、同じような生活レベルで、同じようなライフスタイルの人間が2人いたとします。

片方の人間の預金通帳には10万円しかなく、もう片方の人間の預金通帳には10億円の残高がある。

10万円の方は、どことなく、自信なさげで、焦っていて、不安で、ストレスが溜まり、人生幸せじゃなさそう。

10億円の人は、余裕があり、自由で、ストレスがなく、幸せそうです。

言っときますけど、生活レベルは同じで、どっちもそんなに贅沢していないんですよ。

10億円の人も、毎日、ドンペリやモンラッシェやシャトー・オー・ブリオンを空けて、フカヒレやらキャビアやら松茸やら松坂牛やら大間の大トロを食っているわけじゃないんですよ。

ただ、今すぐ使わないお金が使えないほど懐にたんまり入っているだけ。

ただ、ただ、それだけで、幸せを感じられるんじゃないか。

そんな気がします。

お金って、もっているだけで、リラックスさせ、自由と解放感と安らぎを味あわせてくれ、しみじみとした幸せな気分を感じさせてくれる。

これが、お金の本質的効用の1つ目です。

著:畑中鐵丸

初出:『筆鋒鋭利』No.134-2、「ポリスマガジン」誌、2018年10月号(2018年9月20日発売)

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