1、決断する時の情緒設定=機嫌のいいときに決断するべし
決断は機嫌のいいときに行う。あるいは、決断の際は、無理矢理にでも機嫌を良くする。
「ストレステストやって、ネガティブな展開予測をして、不愉快な気分になって、想定外を想定したり」という決断前には嫌な気分が盛り上がりますが、最後の最後に、いざ、「決断をします」というときは、機嫌を良くしておいて欲しいです。あるいは、機嫌が悪かったら、機嫌を直しておくべきです。
怒ったりして、慌てたりして、ネガティブな方向で、情緒豊かに、感情あらわに決断するべきではありません。
怒ったり慌てたりってとき、人間は一時的にバカになってます。
特に、「べき」がたくさんある人や、「自分がこうあるべきだ」ってことが覆されちゃったとき、人間は凄まじく怒ります。
そして、「怒ったとき」っていうのは、知的な能力が顕著に落ちてます。
もっというと、シビれるくらいバカになっちゃってます。
バカになったときって、決断しちゃいけないタイミングです。
逆に、機嫌がいいときは、バカが治ります。
だから、バカを直してから、機嫌を直してから、決断です。
2、決断するときの状況・環境設定
決断するとき、環境も大事です。
天気のいい朝に、バカ高いフレッシュジュース飲みながら、朝日を浴びて富士山とか眺めながら、高いビルの天辺で、窓際で、さらに言うと、シャンパンでも飲みながら、肩の力を抜いて、笑いながら決断をするべきです。
そういう環境・状況では、精神がフラットでソリッドになってます。
そういう環境・状況にあると、「やっぱ、先延ばししようかな」とか、「ヤメちゃおうかな」という気分になってくるかもしれませんが、そういう「先延ばし決断」「やめちゃう決断」も全くありです。
「あれこれ悩んだけど、よく考えたら、なんか、無理して、今やらなくてもいいかな」、みたいな雰囲気になって、
「いつやるの?後でいいっしょ」
「昨日の夜、徹夜で一生懸命考えたけど、よく考えたら、別に今やらなくってもいいかな」
っていうのをシャンパン飲みながら、ヘラヘラ笑って決断するとか、全くありです。
3、機嫌を良くすべきだが、調子に乗ってはいけない
機嫌を良くするべきだし、機嫌は直すべきですが、調子に乗ったら駄目です。
「機嫌を良くする」っていうのと「調子に乗る」ってのは似ているようで違います。
「調子に乗っちゃっている」ときも、人間は一時的にバカになってます。
だから、「調子に乗って決断する」ときは、失敗しちゃうフラグが立っちゃっています。
機嫌は良くする、機嫌は直す、感情はフラットにするんですけど、調子に乗っちゃいけない、ということです。
著:畑中鐵丸