00165_企業経営者が意識すべき「会社の憲法」「訓示」のつかいかた

会社の憲法をつくるときや訓示するとき、
「説教臭い」
ものは、 NGでしょう。

それは、要するに、
「一過性はあっても持続可能性がない」
ということです。

いわば、
「下りのエスカレーター登るのと同じ」
ようなもので、構造的に無理があるといえます。

要するに、説教臭い会社の憲法や説教臭い社訓は、企業経営者が、
「自分に対する戒め」
としてつかうものであり、従業員に強いるのはNG、ということです。

なぜなら、
「説教臭い」
は、
「ジジくさい」
「年寄りくさい」
「退屈な」
と同様に、人間の本来的なエネルギーに反しているからです。

では、会社の憲法や訓示は、どのようなものがいいのでしょうか。

人間というものは、欲があります。

「お金」
「地位」
「わくわく」
「刺激」
「楽しい」
「勝負に勝つ」
というような欲を前にすると、人間は、自然とやる気を出します。

・ゲームのロジック
・ゲームのルール
・プレーの楽しさ
を構築し、企業経営者から従業員に対するメッセージとして、これらを伝え、そして、評価するものが、会社の憲法であり、訓示です。

構造的・本質的に、素直で自然で無理しない
「欲」
に適合したゲームのロジック・ルール・推奨されるプレースタイルを、
「ミエル化」
「カタチ化」
「言語化」
「数字化」
「定量化」
「フォーマル化」
プラス
「イージー化」
「カジュアル化」
「面白化」
することです。

このようにして、会社の憲法、会社トップの訓示を運用していくと、会社は、構造的に大きくなっていくでしょう。

著:畑中鐵丸