00206_既存事業と両立しながら新規事業を軌道に乗せる方法

既存事業を進めながら新規事業を立ち上げる場合、管理者が両方を兼任することはよくあります。

しかし、成功させるには、日々の業務をスムーズに回す仕組みを作り、成長戦略をしっかり考え、必要に応じて外部のプロと連携することが重要です。

1 日々の業務を円滑に進める体制を整える

新規事業では、ルーティン業務を適切に管理し、迅速な意思決定ができる環境を作ることが成功の鍵となります。

そのためには、業務の流れを明確にし、情報共有の仕組みを整えることが大切です。

例えば、以下のようなポイントを意識すると良いでしょう。

(1)業務フローを明確にする
「誰が・何を・いつ報告するのか?」を明確にし、業務の遅延や混乱を防ぐ。

(2)例外的な問題は専任者を通じて報告する
トラブルが発生した際に適切な判断ができるよう、全体を把握する担当者を決める。

(3)デイリーレポートを活用する
進捗状況を「ミエル化」し、経営陣と定期的に情報共有する。

こうしたルールを作ることで、予期せぬトラブルにも迅速に対応できる体制が整います。

2 成長戦略をしっかり考える

事業を軌道に乗せるには、業務を回すだけでなく、売上を伸ばすための戦略を持つことが不可欠です。そのために、以下の3つのポイントを明確にしましょう。

(1)事業の目標を決める
「○年後に売上●●円を達成する」といったビジョンを設定し、関係者全員が同じ方向を向ける。

(2)収益モデルを決める
利益を確保するのか、成果報酬型にするのか、ハイブリッド型にするのかを検討する。

(3)選択肢を比較し、最適な方法を選ぶ
現状を分析し、専門家の意見を取り入れながら複数の手法を比較検討する。

目標と戦略を明確にすることで、場当たり的な意思決定を避け、計画的に事業を成長させることができます。

3 外部のプロフェッショナルを活用する

新規事業を進める中で
「専門スキルが足りない」
「もっと効率的に進めたい」
と感じることがあります。

こうした場合、外部のプロと協力するのは有効な選択肢ですが、その際には適切な依頼方法や関係構築が重要になります。

4 まとめ:新規事業を成功させるためのポイント

(1)日々の業務の流れを整え、スムーズに回す仕組みを作る
(2)売上向上のための具体的な戦略を考え、目標を明確にする
(3)外部のプロに依頼する際は、条件や役割分担をしっかり整理する

新規事業の成功には、社内の運営体制をしっかり整えつつ、外部のリソースを効果的に活用することが欠かせません。

ぜひ、これらのポイントを意識して事業をスムーズに成長させていきましょう!

著:畑中鐵丸